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石巻専修大、「生物科学科」を拡充 食環境学科と統合 来年度

あいさつする尾池学長(左)

 石巻専修大は来年4月、理工学部に東北の私大では唯一という生物科学を総合的に学べる「生物科学科」を創設する。これまでの生物科学科と食環境学科を発展的に統合。専門分野を拡充し、3コースから4コースに増やす。機械工学科と情報電子工学科も工学的な幅広い視点から未来社会のコンセプトである「Society5.0(超スマート社会)」や「SDGs(持続可能な開発目標)」に対応できるエンジニアを育成するため、新たな教育プログラムを開設する。

 新しい生物科学科は、これまでの「海洋生物」「動物」「植物」を「海洋生物・環境」「動物・植物」「微生物・生命分子」「自然科学」の4コースに変更。同大では「環境、生命分子、自然科学を強化する」としている。

 学科の定員も55人から91人にしたほか、コースへの所属も専門分野の学びを追求できるように、これまでの2年次後期からを1年次からとした。仙台の大学などに比べ、学生1人当たりの教員数も多いことから少人数教育も可能としている。

 機械工学科と情報電子工学科の工学系学科の教育プログラムでは「融合」をキーワードに両学科の良いところを集約。「次世代エンジニア育成」「コース教育プログラム」「学科横断PBL(プロジェクト学習)」を3本柱に展開する。

 1年次に次世代エンジニアとして必要な基礎知識や技術を広く学び、2年次から専門性を深めるコース教育、3年次から学科を横断したプロジェクト学習で創造的な能力を身に付けさせる。

 15日に同大であった会見で、尾池守学長は「地域に根差した、石巻圏域と共生する大学として、まちおこしや世界に向けて情報発信できるようにしたい」と意欲を示した。

 同大は1989年に理工、経営の2学部で開学。2013年に人間学部を設置した。今年4月には経営学部に情報マネジメント学科を新設するなど時代に即応した教育改革を着々と進めている。

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