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「着衣泳」の極意学ぶ 児童ら、海で体験 石巻・雄勝小

運動着に救命胴衣を身に付けて浮く練習に取り組む1、2年生

 石巻市雄勝小(児童20人)の児童が15日、プールや海で衣服を着たままでも上手に浮かぶ「着衣泳」を校舎そばの大浜・小滝浜海岸で体験した。児童たちは「慌てず浮いて、待つ」という着衣泳の極意を学んだ。

 「自分の命を水の事故から守るために、どのような対処をしたら良いか」をテーマに企画。新型コロナウイルス感染拡大防止も念頭に、昨年から体験場所をプールから海に移した。

 一般社団法人水難学会理事で、東京海洋大非常勤講師などを務める朝日海洋開発の安倍淳さん(大崎市)が講師を務めた。宮城海上保安部(塩釜市)の宮里宰交通課長らも協力した。

 1・2年生の部では、運動着に救命胴衣を身に着け、ホイッスルを手にした9人が参加。入念に準備体操をした後、海に入った。

 水の中をランニングしたり、腰までつかったりして海の怖さを徐々に和らげた児童たちは、あおむけになって、浮かぶことに挑戦。安倍さんから「空気をいっぱい吸って、空を見て」の助言を受けると、こつをつかんで、相次いで成功した。

 2年千葉美伶さんは「水が少し冷たく、最初は難しかったけれど、とても楽しかった」と笑顔を見せた。

 安倍さんは「まずは落ち着いて呼吸を整え、浮くことが大事。海の場合、バケツやブイなどをつかむことも忘れないで」と話した。

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