「プロレスで復興を」 石巻専大OBら、震災後に団体再起

ドロップキックを放つ久保さん(左)。「本気のぶつかり合いを見てぞくぞくした。感動」と話す観客も
ブレーンバスターを仕掛ける関さん(手前右)

 社会人プロレス団体「石巻プロレス」を知っているだろうか。石巻専修大OBの関泰宏代表(53)=埼玉県飯能市=ら3人が東日本大震災からの復興の願いを込め、活動に励む。10日には新型コロナウイルス対策を講じて大郷町の温泉施設「夢実の国」で、東北の2団体とマット上で闘う「マットプロレス」4試合を繰り広げた。

 石巻プロレスに所属するのは3人。スーツにネクタイ姿の「グレート・サラリーマン」こと医療事務の仕事に就く関さん、「ネブタ・ザ・ドリラー」こと大和町の会社員久保祐之さん(45)、「後藤よしはる。」こと登米市の会社社長後藤義温さん(46)。

 関さんは第2試合に登場。相手選手に必殺技の「名刺交換」をお見舞いするも、名刺を投げ捨てられて怒ったり、腕をつかまれ「五十肩が-」と苦しんだりとコミカルな攻防を展開。最後は大技の「ブレーンバスター」を見事に決めて勝利を収めた。

 関さんは石巻専大に1期生として入学後、プロレスサークルをつくって代表になった。「当時は大学開設に反対の声もあったのに活動を応援してくれる住民も現れ、川開きなどの祭りに参加した」と振り返る。

 就職して2年目の1995年、地下鉄サリン事件に巻き込まれた。死を目前にしたことで「やりたいことは今やらなければ」とOBとしてサークル活動を再開した。

 だが大阪市への転勤に加え、サークルも16代代表を最後に解散するなどし、プロレスから離れた。その頃に東日本大震災が発生。「青春時代を過ごした第二の古里の石巻を助けたい」との思いを持ち続けた。

 実家がある埼玉県に移ったことを機に「自分ができる支援はプロレス」と、2019年8月に石巻市立町2丁目の居酒屋「串もん家」で旗揚げ興行をした。

 店主の佐藤隆弘さん(44)は「客が二十数人集まって盛り上がった。コロナが収まったらまたやりたい」と話す。

 関さんは「市内で興行を企画したり、地元出身者を発掘したりと石巻色を強めたい」と力を込めた。

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