石巻圏・新百景>十八成浜海水浴場(石巻市)
<震災で砂浜消失し、造成>
青く澄んだ海と白い砂浜。波打ち際ではしゃぐ子どもたち。牡鹿半島の小さな浜に、夏らしい風景が戻ってきた。
石巻市十八成浜は東日本大震災の津波で甚大な被害を受け、牡鹿半島で唯一の海水浴場だった砂浜は地盤沈下で消失した。復興事業で集落は高台に移転し、防潮堤を約30メートル内陸に移設。その海側に砂を入れ、約9400平方メートルの砂浜を形成した。
海水浴場の脇には「十八成浜ビーチパーク」が新たに整備された。あずまやの下にテーブルとイスが並ぶ休憩棟、バーベキューができる広場、トイレ棟、シャワー棟が配置され、海でのレジャーを楽しめる。
海水浴場は昨年、震災後初の開設を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大で中止に。今夏も海開きは見送られたが、砂浜には暑さに誘われた家族連れなどの姿があった。