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台風、石巻付近に初上陸 2市が避難所設置 交通に影響

ホワイトボードで仙石線と仙石東北ラインの遅れを知らせるJR石巻駅=27日午前10時ごろ

 台風8号は28日午前6時前、石巻市付近に上陸した。気象庁によると、1951年の統計開始以来、宮城県への上陸は初めて。石巻地方では交通機関などへの影響が見られたが、大きな被害はなかった。

 仙台管区気象台によると、石巻(石巻市泉町)で24時間の降水量54.0ミリを観測。桃生町では、1時間の降水量が25.5ミリと7月の観測史上最大を記録した。

 石巻市は27日、市内31カ所に避難所を開設し、高齢者等避難開始を発令。最大で26カ所に119世帯172人が避難した。東松島市も27日、市内16カ所に避難所を設置。最大で5カ所に計18人が避難した。女川町は防災行政無線などで、暴風や高波、土砂災害への警戒を呼び掛けた。

 石巻市蛇田公民館には10世帯17人が避難した。向陽町2丁目の無職女性(75)は「周りに迷惑を掛けないよう避難した。ひどい雨にならなくてよかった」と話し、大きな被害をもたらした2019年10月の台風19号を思い起こしていた。

 JR東日本仙台支社によると、仙石線は26本が運休、13本が遅延し、約1万3300人に影響した。仙石東北ラインは2本が遅延、約950人に影響した。

 離島航路は網地島ラインが全9便のうち7便を欠航。シーパル女川汽船は女川-寺間、出島のみ運航した。

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