茶道の魅力たっぷり 大森助教授が講話 石巻・市民教養講座
石巻市石巻中央公民館で26日、市民教養講座「椅子に座って茶の湯を」が開かれ、茶道(ちゃどう)裏千家の大森宗憲助教授(同市清水町1丁目)が茶道について講話した。
大森助教授は「三千家のうち、表千家と武者小路千家は茶道(さどう)、裏千家は茶道(ちゃどう)と言う。呼び名一つで流派に違いがある」と説明。地元のラジオ番組に出演した際、茶道(ちゃどう)との言葉に、事情を知らない視聴者が反応。「間違いだ」との指摘があったことも披露した。
茶道を始めるまでは箸を持ったこともなく、正座をしたこともなかったという自身のエピソードを紹介。「茶道は礼儀作法が学べる上、人間関係も厳しい。新鮮で刺激になった」と語り、茶道のとりこになった経緯も話した。
わずか6年で異例の師範免許(茶名)を取得するまでの隠れた努力も披露。「お茶の世界、良さを教えるのが私の使命」と決意を語った。
出席した5人の中高年にも「お茶を習った理由は?」と逆質問。「伝統文化を習いたいと思った」「礼儀作法が学べるため、花嫁修業のために」などと答えると、にこやかな表情を浮かべていた。
「椅子に座って茶の湯を」は4年前から年4回程度開催。茶道の魅力を市民に教えている。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったため、本年度は新型コロナ対策に万全を期した上で、大森助教授の協力で実現した。
三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫