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大規模土石流被害の熱海市へ義援金 東松島の小中学生

阿部会長(左)に現金を渡す斎藤会長(右)と折り鶴を手にする武田副会長
渥美市長(手前右)に義援金を託した鳴瀬桜華小の計画委員ら

■矢本二中生徒会 手作りの折り鶴添えて

 大規模土石流で大きな被害が出た静岡県熱海市の支援に役立ててもらおうと、東松島市矢本二中生徒会が7月30日、市社会福祉協議会に現金5万5901円と生徒手作りの折り鶴を寄託した。

 ともに3年の斎藤優大会長と武田啓汰副会長、松崎和佳子校長、生徒会担当の鈴木康佑教諭が市社協を訪問。現金は生徒会が7月9~16日(土日は除く)に、登校してきた生徒に募金を呼び掛けたものと、教職員の善意を集めた。

 折り鶴は円形で赤や黄、オレンジなどの色鮮やかなデザイン。生徒344人全員が折り紙に「頑張ってください」などのメッセージを記し、「絆」「希望」「笑顔」の文字とともに、中央には東松島市の代名詞である航空自衛隊松島基地のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」をあしらった。

 市社協の阿部英一会長は生徒会の好意に感謝しながら「預かったお金は共同募金会などを通じて熱海市に渡し、折り鶴は石巻市内の民間団体の協力を得て地元の公民館に飾りたい。間違いなく届けます」と約束した。

 斎藤会長は「東日本大震災の時は4歳だったけれど、多くの方々からお世話になった。恩返しの思いを込めた。少しでも熱海市の被災者の皆さんに元気になってもらえればと思う」と語った。

■鳴瀬桜華小・赤井南小 児童らが寄付活動

 大規模土石流が発生した静岡県熱海市を支援しようと、東松島市の鳴瀬桜華小と赤井南小の児童らがそれぞれ義援金を寄付した。

 鳴瀬桜華小(児童268人)は児童会計画委員会の5、6年生12人が全校に呼び掛けて7万4974円を集めた。7月13日までの3日間、手作りの募金箱を持って各教室を回り、寄付を募った。事前に手書きの文書を全児童に配り、保護者にも協力をお願いした。

 計画委員6人が7月15日、市役所を訪れ、渥美巌市長に義援金を託した。計画委員長の6年成沢秀仁君(11)は「東日本大震災で被災した東松島市も全国から支援を受けて復興できたので、恩返しの気持ちを込めた」と話した。依頼文書を書いた6年成田実優さん(12)は「想像以上の金額が集まり驚いた」と話した。寄付金は日本赤十字社を通じて同静岡支部に送る。

 赤井南小(292人)はおおぞら児童会が7月16日、2万6056円を市社会福祉協議会に寄託した。県共同募金会を通じて静岡県に送金する。

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