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震災不明者いまだ180人 河北署、旧韮浜海水浴場で捜索

流木をかき分けて手掛かりを捜す署員

 河北署は5日、石巻市雄勝町桑浜の旧韮浜海水浴場で、東日本大震災の行方不明者を捜索した。

 署員5人が海岸の約100メートルの範囲で実施。猛暑の中、漂着した流木や石、うきなどを一つ一つとび口を使ってかき分け、懸命に手掛かりを捜した。

 旧韮浜海水浴場での捜索は2013年4月以来約8年ぶり。外洋に面しているため、砂浜に漂着物が流れ着きやすいという。約2時間の捜索の結果、不明者の手掛かりは見つからなかった。

 阿部嘉人地域課長は「年月の経過とともに捜索活動は厳しさを増してくると思うが、不明者の家族と地域の実情に寄り添って今後も捜索を続けていきたい」と話した。

 河北署管内では5日現在、180人の行方が分かっていない。

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