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ココロの灯り ライブで震災犠牲者追悼、迎え火ともす 石巻

色とりどりの灯籠が照らす中、幹mikiさんのライブが行われた追悼式

 東日本大震災の発生から10年5カ月となった11日、震災犠牲者のためにお盆の迎え火をともす追悼行事「ココロの灯(あか)り」が、石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園で開かれた。訪れた人々は色とりどりの光に照らされながら、亡くなった人たちに思いをはせた。

 石巻商工会議所青年部が主催。公園内にある「がんばろう!石巻」看板周辺に、発光ダイオード(LED)を使った灯籠500個を設置した。会場中央にはやぐらを設け、頂上にお盆の迎え火としてのともしびを点火した。

 追悼式も行い、蔵王町在住のシンガー・ソングライター幹mikiさんのライブを実施。追悼歌として制作した「祈りのうた」をはじめ、計7曲を夜空に響かせた。

 初めて訪れた石巻市広渕のパート従業員辺見俊光さん(48)は「新型コロナウイルス禍で震災の風化が進む中、節目の行事があるのはありがたい」と話した。

 行事は2017年に始まり、今年で5回目。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、昨年に続き規模を縮小して開催した。

 青年部の鈴木孝正会長(46)は「コロナ禍でも中止せず、来年につなげていくことに意味がある。次回は感染が収束し、多くの人に集まってもらえたらうれしい」と語った。

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