しょくば拝見>協業組合石巻浄化槽管理センター(石巻市門脇)
<高い技術で水環境守る>
浄化槽の保守点検を中心に、排水管清掃、管工事、飲料水の宅配など、水に関わる業務を広く手掛ける。「きれいな水環境を守り、安心・安全・信頼を提供する」がモットーだ。地域住民の快適な生活をサポートするため、夜間や休日も電話対応している。
石巻地方の一般住宅や集合住宅など約7500基の浄化槽を管理する。資格を持つ職員が定期的に訪問し、1人当たりの年間訪問数は延べ3000件に上る。
入組25年で7万回以上の点検を担い、現在は営業課お客様相談係に籍を置く高梨淳係長(49)は「技術と経験は他の事業者には負けない」と胸を張る。
近年は排水管の高圧洗浄の依頼が増え、2021年度はすでに1000件を受注した。高圧洗浄車などを使い、詰まりや臭いの原因を徹底的に取り除く。
建設課工事・下水道係の酒井彰係長(47)は「誠実・丁寧を心掛けている。お客さんからの感謝の言葉がモチベーションになる」とやりがいを語る。
地域に根ざした活動を重視し、5月30日の「ごみゼロの日」に合わせた清掃ボランティアは20年以上継続。安全運転を徹底し、県警などから優秀事業所としてたびたび表彰を受ける。
浄化槽管理は、きれいな水を自然に返すことにつながる。色川雅夫理事長(65)は「私たちの仕事はSDGs(持続可能な開発目標)にも結びつく。地域と環境保全に貢献できる組織でありたい」と力を込めた。
■会社概要
1976年1月、浄化槽管理の技術向上や安定経営を目的にし尿収集運搬業を行う13人で設立。今年で45周年を迎えた。当初の事務所は石巻市門脇上野町(現大街道南5丁目)にあり、84年に現地へ移転した。従業員60人。出資金990万円。石巻市門脇元明神30の18。0225(93)4521。