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復興祈念し特別演奏会 親子トリオ、石巻市民交響楽団

藤岡さん指揮の下、演奏する石巻市民交響楽団のメンバーら

 「石巻復興祈念」と銘打った特別演奏会が15日、石巻市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)であった。マリンバ奏者の大森香奈さんと、石巻合唱連盟常任指揮者でピアニストの星由貴さん、マリンバ奏者の国立音楽大1年伊吹さん(石巻好文館高卒)親子がトリオ共演。関西フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者の藤岡幸夫さん指揮の下、石巻市民交響楽団による演奏など見どころがいっぱいで、約400人のクラシックファンを喜ばせた。

 「石巻の復興を音楽で支えよう!未来は変えられる」をテーマにした演奏会は2部構成。石巻市民交響楽団が主催し、東日本大震災後、支援活動に取り組む「林田順平商店/MarvelEX」(堺市)、海馬工苑(利府町)、庭案倶楽部(仙台市)、木遊木(東松島市大塩)などの企業が共催した。

「情熱大陸」を披露する(左から)星さん、大森さん、伊吹さん

 1部では大森さんが自ら作曲した6本マレットのためのエチュード「星空パズル」や「セピア色のサーカス」などを披露。マレットを左右3本ずつ手にした見事な演奏で観客をうならせた。

 大森さんは、伊吹さんとの共演でディズニー映画アラジンの主題歌「ホール・ニュー・ワールド」を奏でたほか、由貴さんを交えた3人で葉加瀬太郎さん作曲の「情熱大陸」を会場いっぱいに響かせ、大きな拍手を送られた。

 大森さんは「温かい拍手で幸せになります。ご縁に感謝します」とアンコールで中島みゆきさんのヒット曲「糸」も聞かせた。

 2部では藤岡さんの名指揮で市民交響楽団のメンバーらがベートーベンの交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」に挑み、優雅で心地よいサウンドで魅力した。

 来場者全員には、木遊木のインドネシア産ウリン材を使って製作した一輪挿しがプレゼントされ、人気を集めた。

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