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女川町、ゆぽっぽ大規模改修へ 地震被害2度 再開見通せず

窓ガラスが割れた部分がベニヤ板で覆われているゆぽっぽ

 2月と5月の地震で窓ガラスが割れて落下する被害があり、休業が続く女川町の町営温泉施設「女川温泉ゆぽっぽ」について、町は大規模な改修を実施する方針を決めた。原因の究明や関係業者との費用負担協議が続くため、再開時期の見通しは立っていない。

 町によると、2度の地震で同じ場所の窓ガラスが割れたことから、東北大災害科学国際研究所の専門家や設計、施工の各業者と調査を実施。地震の揺れで天井とガラスサッシ内側の柱が接触したことが一因とみられ、さらに詳しい解析を進めている。

 工事は部材同士がぶつかりにくくするため鉄骨の改良や、窓ガラスをアクリル板に交換するなどの対応を検討している。

 町は原因の解析業務に関連した議案を町議会9月定例会に提出する方針。工事費の積算も進めており、各業者との具体的な費用負担の割合については原因が判明した後に詰める。

 2月の地震では2枚、5月には5枚の窓ガラスが割れ、5月の被害の際には利用客2人が軽いけがをした。町民生活課の担当者は「安全安心を確保した上で早期の営業再開を目指したい」と話す。

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