閉じる

異業種交流の場提供、巻組が会員制新サービス 石巻の空き倉庫改装

計算された作業スペースに個性的な家具が置かれた空間

 空き家などを活用して創造的な街づくりに取り組む「巻組」(石巻市中央2丁目)が、同市住吉町1丁目の空き倉庫を改装した交流空間を利用できる会員制サービス「サードセルフ(第3の自分)」を始めた。多様な業種の人々が地域ならではの交流を楽しみ、創造的な時間を過ごせるように、さまざまな工夫を凝らした。

 築約40年の倉庫の2階をリノベーションした。約150平方メートルのオフィスには、木を基調とする個性的な作業スペースが絶妙なバランスで点在する。それぞれに国内外の家具メーカー26社から提供を受けた快適さにこだわった机や椅子が配置されている。

 渡辺享子代表(33)は新型コロナウイルス禍以前から、職場でも家庭でもない「第3の居場所」に着目してきた。リモートワーク需要の高まりをきっかけに、考案したのが「サードセルフ」だ。

 渡辺代表は「生活様式が変化する現代で、仕事や通勤に縛られなくなった時間をクリエーティブに活用してほしい」と語る。

 年会費は3万3千円。スペースを無制限に使いながら、会員限定のコミュニティーにも加入できる。地元の漁師や林業者とのマッチングを受けられ、石巻市蛤浜の海産物が年に2回届くのも魅力の一つだ。

 会員の一人で、石巻市大橋の自営業柏宏幸さん(40)は「誰にも邪魔されることなく、集中して作業に取り組める。違う業種の人とつながり、いろんな話を聞けるのも魅力」と話した。

 サービスは7月1日にスタートした。利用時間は午前9時~午後9時。巻組のホームページにある専用フォームから申し込むことができる。連絡先は巻組0225(24)6919。https://makigumi.org/

会員制コミュニティ「Third Self 」- 人材プラットフォームづくり|巻組
石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ

みやぎ地域安全情報

宮城県警 みやぎセキュリティメールより