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新型コロナ 石巻1人東松島2人感染 県、身を守る行動呼び掛け

 県は1日、石巻市の10代アルバイト女性、東松島市の40代会社員女性と30代パート女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1人が無症状で、他の2人も重症ではない。

 石巻市の10代女性は県内陽性者の接触者で知人。東松島市の40代女性は県内陽性者の濃厚接触者で同居家族。症状は熱やせき、頭痛。30代女性は感染経路が不明。熱やせき、喉の痛みが出た。両市の感染者は、8月31日に陽性が判明した。

 累計感染者は石巻市618人、東松島市181人。

 1日の県内の新規感染者(仙台市を除く)は55人。このうち10歳未満、10代、20代の陽性者は計32人(58・1%)。県は1日、同31日に県内の医療機関に入院していた80代男性の感染患者が死亡したと発表した。

<マスク未着用、感染広がる>

 新型コロナウイルスのデルタ株による感染が県内でも広がる中、マスクを外して飲食したり、着用しないで長時間の接触があったりして感染するケースが増えている。近距離や換気ができない場所での会話で感染が拡大した例もある。県は「デルタ株は感染力が極めて強い。油断せず、自分の身を守る行動をしてほしい」と呼び掛けている。

 県によると、8月31日までに4人の感染が判明した塩釜市の高校では、マスクを外した状況で飲食や活動をする場面があった。同日までに3人の陽性が分かった大和町の児童関連施設では、利用者がマスクをしないままで長時間の接触があった。

 インド由来のデルタ株は従来のコロナウイルスより感染力が4~8倍強いと言われる。医療関係者は「無症状の人からも感染する。若者や子どもにも感染するので気を付けなければならない」と警戒する。

 県は(1)人と近づいて会話をしない(2)換気の悪い場所には行かない(3)相手がしっかりマスクを着用しているか確認する-などを注意点として挙げる。

 新型コロナのワクチンを2回接種した後に陽性が判明した人は、8月31日時点で仙台市を含め、県内で計273人。県は「重症化しにくくなる。早めに接種してほしい」と話す。

<おながわ秋刀魚収獲祭、今年も中止>

 女川町のおながわ秋の収獲祭実行委員会は8月30日、「おながわ秋刀魚(さんま)収獲祭」から名称を変えて10月24日に開催する予定だった「第23回おながわ秋の収獲祭」を中止すると発表した。

 中止は2年連続。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、8月27日の役員会で協議し決定した。実行委は「町民やイベントに関わる全ての人の健康と、町の経済回復の両立を図り試行錯誤したが、総合的に判断した」としている。

 収獲祭は、サンマを中心とした女川の秋の味覚を全国に発信しようと開催。町の一大イベントとして毎年多くの人が訪れる。東日本大震災があった2011年も規模を縮小して実施し、2019年は約1万9000人が来場した。昨年は収獲祭に代わるオンラインイベントを開催した。

<石巻ふれあい朝市、5日は中止に>

 一般社団法人石巻観光協会は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言発令を受け、5日に石巻市内で開催予定だった「石巻ふれあい朝市」を中止すると発表した。

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