外国人親子10人、高校の入試制度学ぶ 石巻で進路ガイダンス
日本語を母語としない親子を対象にした進路ガイダンスが8月28日、石巻市総合福祉会館みなと荘であり、外国にルーツを持つ児童や保護者が高校入試の制度を学んだ。
県内に住む外国人の支援者や教員らでつくる実行委員会が主催し、石巻市や同市の国際サークル友好21が共催。仙台市のメイン会場とオンラインでつないで実施され、インドネシア、フィリピン、ベトナムの3カ国の親子5組10人が参加した。
多言語で作ったガイドブックを配り、通訳を交えながら進行した。県教委高校教育課の担当者が入試の選抜方法などを説明。日本語能力が十分でない生徒のために科目数や試験時間を配慮する制度があることも紹介した。
外国出身の入試経験者による体験談の披露もあった。中国出身の大学2年生の女性は受験勉強の仕方をアドバイスし、「授業で分からない部分があっても、終わってから先生に聞けば大丈夫」と呼び掛けた。
インドネシア出身で息子2人と参加した石巻市の青柳リアさん(36)は「国語や漢字が難しく、進学は不安。入試の内容が分かったので、私も勉強して準備したい」と話した。