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コンテスト「ビューティー・ジャパン」 石巻出身のhosoさん、全国大会へ

最終スピーチでブランド立ち上げの夢を語るhosoさん=8月1日、東京・渋谷区

 化粧品や美容に関する情報をインターネットで発信している石巻市出身のhoso(ホソ)さん(25)=仙台市=が、女性のキャリアや社会貢献に焦点を当てた全国コンテスト「ビューティー・ジャパン2021」のバーチャル部門グランプリに選ばれた。「人を内面から輝かせる化粧品ブランドを立ち上げる」という夢をかなえる足掛かりにしたいと、11月19日に開かれる日本大会に向けて意気込んでいる。

 hosoさんは石巻商高、尚絅学院大を卒業後、仙台市の広告代理店に2年間勤務しながら、趣味で会員制交流サイト(SNS)で化粧品や美容に関する記事を執筆していた。フォロワー数10万人の発信力を生かした情報発信に特化しようと退職し、化粧品の口コミサイト「LIPS(リップス)」と専属ライター契約を結び、インターネット番組やSNSで化粧品やメークの情報を発信している。

 コンテストは社会で活躍する女性の発掘を目的に2019年に始まった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今回は8地区での予選に加え、オンラインによる「バーチャル部門」を新設。同部門には全国から約5000人の応募があり、ファイナリスト8人による合宿の様子などを配信し、動画の視聴回数やオンライン投票、スピーチなどを経て、hosoさんが初代グランプリに輝いた。

 hosoさんは石巻中2年の時に東日本大震災を経験した。避難所となった同校体育館にメーキャップアーティストが慰問で訪れた際、口紅を塗ってもらった女性たちに笑顔が戻り、「元気が出た」と涙を流す場面を目の当たりにした。美容で人を元気にしたいと志すようになった。

 SNSを通して「似合う化粧品が分からない」という悩みが寄せられるというhosoさん。感染対策のため店頭で化粧品を試しにくい状況もあり、人工知能(AI)などを活用し、オンラインで肌質や肌色に合った化粧品を提案する独自ブランド設立を目指す。

 東京で開かれる日本大会には、医師やフラワーアーティスト、脳科学者、アスリートなど40~50人の女性が出場する。hosoさんは「人見知りだったが、大会を通して夢を追う仲間と出会い、目標が明確になった。日本大会を機に知名度を高め、ブランド実現につなげたい」と語る。

Beauty Japan 2021 大会|ビューティージャパン

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