高校ラグビー県予選 花園へ闘志燃やす石巻勢3校紹介

 第101回全国高校ラグビー大会県予選が4日、利府町の県サッカー場で開幕した。25年連続優勝の仙台育英をはじめ、シード校の石巻工、佐沼、利府など、合同を含む12チームが出場。花園ラグビー場(大阪府東大阪市)での全国大会出場を目指し、トーナメントで争う。

 石巻地方からは7年連続4強入りの第3シード石巻工、7年ぶりの単独チーム出場となる石巻、連合チームでエントリーした宮城水産の3チームが出場する。

 大会は新型コロナウイルス感染防止のため完全無観客で行われる。石巻勢の初戦は11日午後2時、県サッカー場で石巻と宮水・古川工・気仙沼向洋の連合チームが対戦する。石巻工は10月6日午後0時半に石巻総合運動公園フットボール場である準々決勝から登場する。

 花園の舞台を目指し、熱戦を繰り広げる3校を紹介する。

石巻工業、総合力で打倒仙台育英

BK陣の走力を生かして戦う石巻工

 BK陣の走力が強み。絶対的なエースがいない分、チームの総合力で戦う。昨年の花園予選、春の全国高校選抜で苦杯を喫した佐沼、そして打倒仙台育英を掲げる。遠藤颯太主将(3年)は「先輩の悔しさを晴らし、花園の舞台に立ちたい」と意気込む。

 部員数は1~3年で計37人。選手間のコミュニケーションに重点を置き、昨夏以降、チーム力を養ってきた。7月末~8月上旬には市内や県内での合宿を実施。新型コロナウイルス禍での課題だった、対外試合の経験も補った。

 分散登校などで部員全員がそろうのは週の半分ほどにとどまる。その分、昨年からオンラインでのトレーニングにも注力。布施雅博監督が画面越しに指導し、筋力トレーニングなどのメニューに取り組んできた。

 チームは、フィールド全体を使ってBKを展開。FWのセットプレーなどで得点を狙う。

 スピードの要ともなるのは遠藤主将。「どんな相手にも鋭いタックルで食らいつく。隙を狙ってボールを奪い取るのが役目」と語り、「声掛けでもプレーでもチームをまとめ、ライバルたちに勝ちたい」と力を込めた。

石巻、7年ぶりに単独チーム

15人がそろい、単独チームで出場する石巻

 選手不足から複数校合同での出場が続いていたが、7年ぶりに単独チームでの出場。1年生4人、2年生6人、3年生5人の15人で戦う。1、2年生には小学生からのラグビー経験者もいる。スピード感のある選手が多く、チームの強みだ。

 6月にあった県高校総体7人制では、1次トーナメントの4戦を勝ち抜き2次へ進出。2次は、準決勝で仙台育英高に敗れたものの3位入賞を果たし、自信につながっている。

 緊急事態宣言下では学校独自のルールとして、活動は校内のみ、練習時間は1日1時間としている。他校との練習試合ができないなど制約はあるが、「パスを出すときは声を出そう」「細かいことをしっかりやろう」などと選手同士が声を掛け合い、短い練習時間に集中して取り組む。

 内藤輝主将(3年)は「自分たちは15人しかいないため、一人一人の役割や責任感が大事。チームワークはどこにも負けない。優勝を目指す」と話す。

 指揮を執る高松泰之監督(57)は「ハードタックラーで突破力がある内藤がプレーでチームを引っ張る。単独チームでどこまでやれるかチャレンジしたい」と表情を引き締めた。

宮城水産3選手、悔いのないプレーを

和泉主将が新人2人を引っ張る宮城水産

 和泉柊斗主将(3年)と、この夏に入部した2年生2人がエントリー。古川工と気仙沼向洋との連合チームで強敵に挑む。和泉主将は「部員が少ないながらもできることをやってきた。楽しかったと最後に思えるよう、悔いのないプレーをしたい」と意気込む。

 昨夏に上級生が引退して以降、和泉選手と顧問の舩引裕介教諭の二人三脚で練習に取り組んできた。ポジションはスクラムの最前列で体を張るプロップ。170センチの身長と110キロの体重を生かした力強い守りが持ち味だ。

 「自分が最後のとりでと思って守る。絶対に相手を逃さないようタックルする」と力を込める。

 ともに2年生の佐々木琉聖と川田皓大(こうが)の両選手は、担任でもある舩引顧問の勧めで今夏に入部。初心者ながら、和泉主将を支えてきた。佐々木選手は中学時代に所属した陸上部で培った脚力を生かし、「フィールドを一直線に走り抜けられる選手になりたい」と闘志を燃やす。

 川田選手は「出場の機会があれば、和泉主将に教えてもらったタックルを試合で使いたい」と意欲を見せた。

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