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がん患者の在宅ケア、「おかえりモネ」から学ぶ 石巻でセミナー

モネのストーリーを例に挙げながら講話する田上院長(中央)

 放送中のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の事例からがん患者の在宅ケアを学ぶセミナーが、石巻市中央2丁目のIRORI石巻で開かれた。作中の医事考証を担う、やまと在宅診療所登米=登米市=の田上佑輔院長らが、撮影の裏話も交えて講演した。

 田上院長は東日本大震災後の医療支援をきっかけに、登米市に在宅診療所を開設。医療従事者と市民の交流空間となるカフェも運営している。

 「患者の背中をさするときは、手を丸くするなどの助言が生かされている」など、番組の裏話を披露。医師とがん患者が信頼関係を深めながら治療方針を考えていくストーリーに沿って「医師と患者が同じ目線に立てるよう、病院以外の対話の空間を大事にしてほしい」と語った。

 後半には、がん専門看護師の菅野喜久子さんも登壇した。がんを経験したからこそ得られるものという意味の「キャンサーギフト」という考え方を紹介。「がんを必要以上に恐れずに前向きに考え、趣味や好きなことを諦めないでほしい」と話した。

 セミナーは、8月22日にあった。がんに対応したデイサービスを提供する「はなまる健康院」=石巻市向陽町4丁目=が主催した。

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