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しょくば拝見>とび・クレーン工事業 丸雄組(石巻市須江)

そろいの法被を着て神社で祈願し、無事故と安全を誓う社員たち

<仲間と成長>

 建物の躯(く)体となる鉄骨をクレーンを使って骨組みを組み立て、ボルトで接続する「鉄骨とび」の工事をメインに東北6県、関東一円で展開する。東京五輪で使用された施設も手掛けた。

 「顧客や地域社会に貢献する信頼される企業を目指す」と阿部実社長(47)。月に1回の定例安全会議の冒頭、経営理念を話し、社員が「チームワークを大切にする」など五つの行動指針を唱和する。社員と役員が志しを一つにして社業にまい進する。現場はチームで仕事をすることから、互いに尊敬し協力して行動し、無事故や品質の向上につながっている。

 社員の平均年齢は三十五、六歳。職場は活気がある。入社3年の職長小関智裕さん(34)は「風通しのいい会社。仕事を楽しんでできる環境をつくってくれる」と笑顔で話す。工事長桜井克之さん(42)は「モノをつくる仕事。完成した時の達成感、喜びは大きい。仲間と一緒に日々成長したい」と語る。

 資格取得費用を全額補助する制度のほか、社員の能力を正しく評価し、やる気を促す評価制度を導入。仕事のスキルも上がっている。石巻地方の新規高卒者や20代を積極的に雇用し、人材育成に力を入れる。

 12月を目標に仙台営業所(仙台市若林区)を開設する。阿部社長は「変化する時代に柔軟に挑むことができる企業として、今後も成長していく。建物を組み立てるように人とのつながり、このまちの未来も大切に組み立てていきたい」と強調する。

■会社概要
 1997年5月創業。2001年有限会社を設立し、06年株式会社に移行する。資本金は1000万円。従業員数20人。行動指針は他に「感謝する気持ちを忘れない」など。18年6月に東京営業所(東京都江戸川区)を開設。仙台営業所開設に向けて社員を募集している。石巻市須江茄子川前5。0225(86)6232。

丸雄組

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