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持続可能な生活、地元11店舗が提案 石巻・きょうまで

モデルハウスを活用して開かれているイベント=石巻市恵み野1丁目

 石巻市恵み野1丁目のセキスイハイム東北住宅展示場で17日、モデルハウスを会場にしたイベント「いしのまき循環生活アパートメント」が始まった。18日までの2日間で、食品や工芸品を販売する地元の計11店が出店する。包装ごみを出さない取り組みなどで、サスティナブル(持続可能)な生活を提案する。午前11時~午後4時。

 セキスイハイム東北(仙台市)が主催。地域にあるモデルハウスを活用して活性化につなげたいと、初めて企画した。

 モデルハウス1棟の室内や庭先を使ってマルシェを展開している。無農薬野菜や菓子、小物などの販売に加え、ハマナスを使った化粧水作りなど、ワークショップも提供している。

 店主らの事前の呼び掛けで、ほとんどの来場者が買い物袋や容器を持参した。石巻市泉町の団体職員、近藤日和さん(23)は「ごみを出さない良い取り組み。石巻でリサイクルへの意識がより高まってほしい」と話した。

 東松島市大曲の焼き菓子店「お菓子のアトリエ」店主の阿部愛純さん(36)は包装せず量り売りで販売。「店でも焼きっぱなしで並べるなど、少しずつ包装しない売り方を進めたい」と意識をより高めていた。

 鹿猟などの副産物、鹿革を使った小物を製造販売する石巻市宜山町「のんき」の島田暢(とおる)さん(39)は、大漁旗のリメークをする同市中央1丁目の工房「結日丸(むすびまる)」とコラボしてトートバッグなどを販売。「貴重な素材を最小限のロスにするため」と、完全受注販売で応じている。

 企画を担当した「プランニングラボラトリー」(仙台市)の渡辺沙百理代表は「日常の中でできる持続可能な暮らしについて考えるきっかけの場にしたい」と話し、今後も定期的に開催していくとしている。

 連絡先はセキスイハイム東北(0120)028816。

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