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女川中、徳島・小松島中とオンラインで交流 吹奏楽部の演奏や合唱

「宝島」などを演奏する女川中吹奏楽部の生徒ら
小松島中の演奏をオンラインで見る女川中生徒の保護者

 将来、発生が想定される南海トラフ巨大地震に備え、防災教育に力を入れている徳島県小松島市の小松島中(生徒506人)と、女川中(生徒102人)が19日、オンラインで交流会を開いた。両校の吹奏楽部が演奏を行い、学校の紹介や練習で意識していることなどを紹介し合った。

 交流は昨年、小松島中の教員らが女川中を訪問したことがきっかけで始まった。今回は小松島市で毎年開催されている音楽イベント「やまももフェスタ」で小松島中吹奏楽部のステージの時間に流すそれぞれの演奏と合唱を収録した。

 女川中体育館では部員12人に加え女川小、女川中で楽器演奏の経験がある教員らが参加。保護者らが見守る中「sing sing sing」と「宝島」を軽快に演奏した。

 小松島中はベートーベンの「交響曲第9番」のアレンジ曲を披露。代表の生徒が「授業で東日本大震災について学んでいる。教訓などを聞かせてほしい」と女川中の生徒に質問する時間もあった。

 最後に「ハナミズキ」を両校で合唱した。女川中吹奏楽部3年の山内友結さん(15)は「新型コロナウイルスの影響で、他校の生徒と関わる機会が減っていた。音楽でつながることができてうれしい」と喜んだ。

 収録した合同演奏が公開される「やまももフェスタ」は、11月に開かれる予定。

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