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サンマ 女川に初水揚げ 18トン、高値1キロ706円 昨年と比べ2週間早く

フォークリフトで運ばれる初水揚げされたサンマ=27日午前7時35分ごろ、女川魚市場

 全国有数のサンマ水揚げを誇る女川町の女川魚市場に27日、今季初めてサンマが水揚げされた。昨年の初水揚げは10月10日で、2週間ほど早く揚がった。市場内は待望の秋の味覚の登場に活気づいた。サンマは近年不漁が続き、今年も厳しい見通しが示されている。

 千葉県銚子市の第37伝丸(167トン)が、北海道東沖で漁獲した18トンを水揚げした。船を所有する「伝丸漁業」の辻野元裕社長(44)は「全国的に不漁と叫ばれる中、まとまった数が捕れて安心した」と話した。

 サイズは120~130グラムの中型が主体で、1キロ当たり530~706円で取引された。石巻市泉町の鮮魚卸「三政商店」の三浦博史専務(53)は「細身だが鮮度があり、脂の乗りも悪くない。スタートとしてはいい方と言えるのではないか」と喜んだ。

 女川魚市場によると例年のサンマ初水揚げは9月中旬。市場の加藤実社長は「昨年、一昨年は10月に上がったことを考えると明るい傾向だと思う。台風の影響が心配だが、この勢いに乗って、目標とする2万トンの水揚げになってくれることを願う」と、今後の漁模様に期待を寄せた。

 競りに掛けられたサンマは主に東京に出荷され、石巻地方では石巻市中央2丁目の「いしのまき元気いちば」などに並ぶ。女川魚市場には29日も、気仙沼市の第8千代丸(199トン)が50トンを水揚げする予定。

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