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石巻弁の魅力発信 石巻JC、オンラインで「ことばの授業」

石巻弁について語り合う本間さん(左)と谷川さん

 石巻市出身のフリーパーソナリティー本間秋彦さんと、市文化財保護委員会議長を務める谷川正明さんによる「もっと地元が好きになる!ことばの授業」が20日、同市日和が丘1丁目の石巻中央公民館で開かれた。2人は石巻で使われる代表的な方言について、軽妙なトークと学術的な解説を展開。方言文化の魅力を発信した。

 石巻の方言「石巻弁」についてのクイズからスタート。独特の発音や通常とは異なる意味などを問う問題が出された。本間さんは「ラジオ番組の天気の話題で『傘をかぶる』と言ってしまう」などと実体験を織り交ぜながら回答した。

 一方、谷川さんは方言を文法的に分析。「宮城の方言ではウとイの音が交代する」「『いずい』は恐ろしくてぞっとするという意味の『えずい』という室町時代の古語が元になっている」などと具体的な事例を紹介した。

 2人はこの他にもさまざまな体験談などを交わし、石巻弁への愛着を語り合った。

 本間さんは「地元に根ざした言葉は大きな魅力となる。恥ずかしがらずにどんどん使ってほしい」と話した。谷川さんは「地方の文化と言葉は表裏一体。絶対になくさないでほしい」とアピールした。

 ことばの授業は石巻青年会議所(JC)が主催。地元の身近な文化である方言に愛着や誇りを持ってもらおうと企画した。新型コロナウイルス感染防止のため無観客で行った。

 当日の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」の石巻JCのページで視聴できる。

「もっと地元が好きになる!ことばの授業」石巻青年会議所 - YouTube

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