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公園で敬老会 感染防止図り、祝い品配布 石巻・開北町内会

長寿を祝う赤飯を配布した敬老会

 石巻市開北町内会は26日、地区内の開北公園で敬老会を開いた。新型コロナウイルス禍でまん延防止等重点措置が取られる中、屋外を会場とし、長寿を祈念する赤飯などの祝い品を配る形で実施した。

 公園入り口に手指のアルコール消毒液を用意。マスク着用と検温を全員にお願いした上で配布した。会場は密にならないよう1-4丁目ごとに配布場所を分散し、飛沫(ひまつ)予防用のビニールシートで配布側と受け取り側を仕切った。シートはビニールハウス用を使って手作りした。

 開北町内会には77歳以上の高齢者が364人いて、そのうち約200人が公園に足を運んだ。久々に顔を合わせた同士、「元気」と笑顔で声を掛け合ったり、近況を手短に伝え合ったりしていた。都合がつかなかった人には家族や近所の人が赤飯を届けた。

 ワクチン接種が進み、感染者も減ってきていることなどで開催に踏み切ったが、高齢者対象ということで最大限の注意を施した。木村勝会長(78)は「コロナ禍は人が集う機会を奪った。高齢者の引きこもりにも通じる。多くの笑顔が見られてよかった」と話した。

 開北町内会の敬老会は今年で24回を数える。例年は町内会館を会場に、にぎやかに会食を楽しんでいたが、昨年はコロナ禍のため断念し、会館玄関での記念品配布にとどめていた。

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