海の事故防ごう 宮城海保、新たに安全指導員2人任命
全国で多発するプレジャーボートなどによる事故を未然に防ごうと、宮城海上保安部は9月29日、新たに2人の海上安全指導員を任命した。指定証の交付式が東松島市野蒜亀岡のマリンアクティビティ拠点「亀岡ベース」であった。
亀岡ベース運営会社の代表取締役の加藤裕章さん(55)と取締役の尾形信宏さん(55)が指定され、宮城海保の品野馨次長が指導員手帳と安全パトロール艇指定書を手渡した。
品野次長は「マリンレジャーの普及に伴い、危険行為が問題になっている。海の事故ゼロを目指して共に活動してほしい」と激励した。
海上安全指導員は民間の有識者が選ばれ、県内では10人が活動する。今回の指定は2017年以来4年ぶり。
亀岡ベースは3~11月ごろのシーズン中、スタンドアップパドルボード(SUP)、水上オートバイのツアーといったマリンアクティビティを提供。利用者を海上に案内する際、並行して海上事故を防ぐための見守りなどに取り組んできた。
加藤さんは「地元漁師の方々や関係団体と連携し、水辺にいる人への声掛けをしていく。奥松島や宮戸で安心して遊べるようにサポートしたい」と話した。
交付式には宮城海保や東松島市から約10人が参加した。式の後は宮戸の室浜漁港周辺で、釣り人や漁業者らへの広報啓発活動を展開した。