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特殊詐欺に注意を 石巻署、萌江さんらと啓発活動

買い物客にチラシなどの啓発グッズを配る萌江さん(左)ら
表彰を受けた菅野さん(右端)と今野統括局長(中央)

 石巻署は7日、管内で特殊詐欺の予兆電話や被害が多発していることから石巻市のぞみ野2丁目の食品スーパー「あいのや石巻のぞみ野店」で被害防止の啓発キャンペーンを実施した。

 みやぎ防犯広報大使のシンガー・ソングライター萌江さんや署オリジナルのヒーロー「シークレットポリス碇(いかり)」、署員の計7人が参加。買い物客にチラシなどの啓発グッズ100セットを配り、被害に遭わないよう注意を呼び掛けた。

 萌江さんは「特殊詐欺が発生したとよく耳にするので、呼び掛けが被害防止につながってほしい。若い世代が気を付けてもらえるように話すのも大事だと思う」と話した。

 管内では9月中旬以降、自治体職員を装った電話で健康保険などの還付金があるとだまし、現金自動預払機(ATM)で送金させる特殊詐欺が3件発生。被害額は計約347万円に上っている。予兆電話に関する相談も20件以上寄せられ、署は管内に特殊詐欺注意報を複数回発令した。

 生活安全課の松川光太課長は「ATMでは絶対に還付金を受け取れない。県警の購入費補助もあるので、通話を録音する撃退装置の導入も検討してほしい」と語った。

<被害防いだ郵便局員に感謝状>

 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、石巻署は、石巻立町郵便局=石巻市立町2丁目=と郵便局員の菅野真由子さんに感謝状を贈った。

 署によると菅野さんは7月16日、現金自動預払機(ATM)の操作後に窓口を訪れた60代女性から「先ほど送金したお金の振込先を別の口座に変えてほしい」などと相談を受けた。不審に思って事情を聴くと、女性がアプリで知り合った外国籍の男性から荷物運送の保険金を支払うよう頼まれたことが分かった。

 詐欺を疑って送金を停止したほか、警察に通報するなどして被害を未然に防止した。菅野さんは「地域に密着する郵便局の局員として、今後も何でも相談してもらえるよう心掛けたい」と話した。

 署で9月15日に贈呈式があり、県東部地区連絡会の今野毅統括局長と菅野さんに岡島利明署長が賞状を手渡した。同局は日頃から詐欺被害防止に向けて局員への指導や来客者への声掛けを強化していた。

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