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直売所兼カフェ、今秋開業 石巻「デ・リーフデ北上」

オープンに向けて駐車場の整備などが進む「リーフデ・テラス」

 石巻市北上町橋浦の農業生産会社「デ・リーフデ北上」に今秋、直売所とカフェの併設施設がオープンする。生産するトマトとパプリカを割安で販売し、カフェでは料理にして提供する。生産物を地域住民らに食べてもらえる機会を増やし、ブランド力向上を図る。

 店名は「リーフデ・テラス」で、10月末か11月上旬の開業を計画する。木造2階で延べ床面積は約300平方メートル。1階が直売所とカフェで、2階に事務所と会議室が入る。施設園芸の先進地・オランダ式の栽培技術を導入していることから、出窓や外壁の色合いなどはオランダの建物をイメージした。

 直売所ではデ・リーフデ北上とグループの「デ・リーフデ大川」(石巻市釜谷)の自社施設で収穫したトマトとパプリカを中心に販売する。地域の農産物も取り扱うほか、チーズなどオランダの食品も置く計画。

 カフェはトマトとパプリカを使ったピザやパスタ料理、カレー、スープ、ジュースなどをメニューにする。店内20席とテラス6席で、地域住民らが集える空間をつくる。

 施設には加工設備も導入する。品質は良いが市場に出せない規格外品を半乾燥品や粉末品などに加工し、直売所の商品やカフェのメニューに生かす。

 デ・リーフデ北上は東日本大震災の津波跡地に大型ガラスハウスを整備し、2016年9月に稼働。今年5月には2工場目のデ・リーフデ大川を増設した。温度や湿度などをコンピューターで管理し、面積当たりの生産量は全国トップクラスを誇る。

 デ・リーフデ大川の狩野之義専務は「住民が集まってお茶を飲む場所を地域に作りたかった。生産物を食べてもらい、デ・リーフデのブランドをより多くの人に知ってほしい」と話した。

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