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衆院選宮城5区公示まで1週間 安住氏、森下氏、決戦ムード高まる

事務所開所式で「頑張ろうコール」をする安住氏(右)
5区内の支部長・幹事長会議であいさつする森下氏

 衆院選は19日の公示(31日投開票)まで1週間となった。14日には岸田文雄首相が衆院を解散し、事実上の選挙戦に突入する。宮城5区は、立憲民主党現職で9選を狙う安住淳氏(59)に、自民党新人の元タレント森下千里氏(40)が挑む。新型コロナウイルス対策や経済再生、東日本大震災から10年がたった被災地の復興が論戦の軸となる。両陣営とも臨戦態勢が整い、決戦ムードは高まっている。

 衆院選は安倍、菅政権約9年間の総括と新型コロナ対応、新型コロナと共生する社会に変革し「新しい資本主義」の実現を目指す岸田首相に政権運営を任せていいのかが問われる。

 立民国対委員長の安住氏は「総選挙はこれまで自民がやってきた政策の是非が問われる。少子化が進み、コロナ禍の社会を変えるには政権交代しかない」と強調。政権交代を訴え、「1強」打破へ全力を挙げる。

 新型コロナ対策で安住氏は「地域医療を充実させる交付金が必要。コロナとの闘いは長くなるため、特別会計制度を設計し、一般会計と切り分けてやるべきだ」と提案する。震災復興の第2ステージに入った被災者の心のケアや人口減少対策も訴えていく。

 自民5区支部長の森下氏は「幸せをかたちに」を旗印に各地を回り、街頭活動を積極的に展開。ハンドマイクで政策を訴え、認知度アップに腐心する。

 10日には5区内の支部長・幹事長会議を石巻市で開き、選対組織を立ち上げ、17日午後5時から石巻グランドホテルで5区支部の拡大役員会を開くことを決めた。森下氏は「高齢化が進む中、健康寿命を延ばす政策を進める。女性が活躍できる環境を整える。全力で頑張り、絶対に5区を良くしたい」と力を込める。

安住氏が事務所開き 9選へ向け支援要請

 衆院選(19日公示、31日投開票)宮城5区から立候補を予定する、立憲民主党現職で9選を目指す安住淳氏(59)の事務所開所式が10日、石巻市の石巻グランドホテルであった。

 支持者ら約250人が出席。連合後援会の青山久栄会長が「確実に9選を果たせるよう支援をお願いする」とあいさつ。

 4月の石巻市長選で安住氏に支援を受けた斎藤正美市長が駆け付け「コロナ収束後の日本、石巻には安住先生の力が必要」と語った。

 安住氏は「政治の責任は重い。自公(政権)の中で自己変革は難しい。未来を見据えた提案ができる野党がその受け皿となる」と政権交代を訴えた。「新型コロナ感染症対策を徹底していく」と強調した。

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