衆院選・戦いの構図<直前情勢> 宮城1区・2区

 衆院が14日に解散され、衆院選の公示が19日に迫った。県内の6小選挙区には17人が立候補を表明した。投開票が31日という「超短期決戦」の直前情勢を探った。(敬称略)

宮城1区 新人交え4氏激突

 5選を期す自民党前議員と、再選を狙う立憲民主党前議員が2度目の激突。日本維新の会新人と無所属新人を交えた4氏の戦いになる。知事選(14日告示)との同日選効果で投票率の上昇が見込まれ、各陣営は「花の1区」の浮動票の行方を注視する。

 自民の土井亨は企業の朝礼に出席するなど支持者のあいさつ回りを小まめに続ける。19日の第一声には、知事選で5選を目指す現職村井嘉浩が出席予定。抜群の知名度を借り、好スタートを切りたい考え。

 無党派層の支持獲得に向け、会員制交流サイト(SNS)をフル活用する。14日の衆院解散直後、始めたばかりのインスタグラムに自身の似顔絵とともに「コロナを乗り越え 新しい社会 安心な未来を 皆さんと共に創る」と投稿した。

 立民の岡本章子は特に青葉区で街頭活動を重ねてきたが、知事選告示による公選法の規定で中止を余儀なくされた。代わりに、イメージカラーである黄色のジャケットやスカーフを身に着けた党地方議員が支持者回りなどで浸透を図る。

 前回2017年は旧民進党から分裂した旧立憲民主党から出馬し初当選。その後の野党再編で一度はたもとを分かった議員の多くが再合流した。岡本は14日の選対会議で「皆さんのさらなる結束をお願いしたい」と語った。

 維新の春藤沙弥香は第三極としての支持拡大を目指し、インターネットを通じて教育の無償化などを訴える。

 無所属の大草芳江も立候補の準備を進める。

宮城2区 無党派争奪戦 過熱

 7選を目指す自民党前議員と前回(2017年)1316票の僅差で敗れた立憲民主党元議員が再び対決する。有権者は東北最多の約45万人。移り気な無党派層の争奪戦が過熱する。

 自民の秋葉賢也は企業や支援者回りに余念がない。朝のつじ立ちも精力的にこなす。「コロナ禍だからこそ、安定した国政運営が必要だ」と支持を求める。

 4日には仙台市内で出版記念パーティーを開き、支援者ら約250人が参加。ゲストに安倍晋三元首相を招き、実力者とのパイプをPRした。

 前回は意思疎通の不足で不満を募らせた地方議員から激しい反発を受けたが、4年間で関係修復を図った。10日に開いた選対会議には、党所属の県議と市議の大半が参加した。

 立民の鎌田さゆりは雪辱を狙う。前回選では、旧希望の党の結党を巡る騒動の余波で、無所属での戦いを強いられた。

 前回選の後、立民に入党し、支持基盤の再構築に向けて地道に活動。野党共闘で自民現職を破った19年の参院選を皮切りに、同年の仙台市議選や県議選でも党勢拡大に奔走した。

 市議時代から地盤の泉区では自転車に乗り、住宅街を細かく回る。野党共闘での街頭演説では「新自由主義から、命を真ん中に置いた政治に転換しないといけない」と声を張り上げる。

 NHK党新人の林幸子は子ども手当の拡充、児童相談所の機能改善といった子どもの人権を重視した政策を訴える。

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