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農林水産支援を県に要望 東松島市と市議会、県職員らと現地視察

再生中のアサリ漁場を視察する参加者=東松島市大塚

 東松島市と同市議会は13日、東日本大震災で打撃を受けた市内農林水産業の復興と発展に向けて、施設整備や事業支援を県に要望した。市議や県職員ら約60人で現地を視察した。

 要望は、排水機場の早期整備や崩落事故が懸念されるのり面の整備など計19項目。地元選出の高橋宗也県議と、県東部地方振興事務所の小林一裕所長、県仙台地方振興事務所の富田政則所長に要望書を提出した。

 松島湾に面する同市大塚の長浜海岸では、震災で地盤沈下し、再生に取り組むアサリ漁場を視察した。県仙台地方振興事務所水産漁港部の和泉祐司部長は「昨年5月に潜ケ浦水路の砂を移して干潟を再生した。カキ殻や砕石を混ぜて微生物を増やし、アサリを着生させる試験を行っている」と説明。渥美巌市長は「震災前は多くの観光客が潮干狩りに訪れた。いち早く再生してほしい」と訴えた。

 要望には越水が懸念される中江川の堤防かさ上げや、マリンレジャー愛好者による漁業施設への迷惑行為対策なども盛り込んだ。本年度の米価下落に伴い、稲作農家への支援も訴えた。

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