芸術の秋を実感 石巻市美術展、複合文化施設で開幕
第36回石巻市美術展が23日、同市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で開幕した。応募のあった日本画、洋画、書、彫刻、陶芸の5部門の作品が、4月に開館した新しい創作の拠点施設を彩り、訪れた美術ファンらは、芸術の秋を実感していた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年ぶりの開催となった。同施設で初めてとなる今回は、石巻市を中心に東松島、仙台、大崎、登米、美里など各市町から一般、高校生の計188点に無鑑査、実行委員、審査員らの作品を加えた計252点が展示されている。
来場者は、部門ごとに選ばれる最高賞の市美術展賞作品など、見応えのある作品を一つ一つ熱心に鑑賞していた。
「花暦」で日本画部門の市美術展賞に輝いた石巻市中里3丁目の主婦鈴木のり子さん(73)は「入賞経験はあるが、まさか最高賞を受賞するとは思わなかった。美術展の開催は創作の励みになる」と話し、2年ぶりの開催を喜んだ。
30日まで。時間は午前10時~午後5時。最終日は午後4時閉場。無料。