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「若宮丸」の旅路たどる 漂流民の会パネル展、来月3日まで 石巻

若宮丸乗組員の足跡を資料や写真で紹介するパネル展

 江戸時代に日本人で初めて世界一周をした千石船「若宮丸」の旅路をたどるパネル展「若宮丸漂流民の世界一周」が30日、石巻市千石町の石巻河北ビルで始まった。11月3日まで。

 乗組員がアリューシャン列島やロシアなどで見聞した内容をまとめたパネルや「レザーノフ来航絵巻」(複製)などを展示。大西洋、太平洋を航海して日本に帰国するまでの足跡を解説している。

 会場には関心を持つ市民らが大勢訪れた。富谷市の高校教員玉田賢司さん(53)は「日本史と世界史がつながる出来事。当時の世界情勢などと重ね合わせると面白い」と話した。

 パネル展は土・日・祝日は午前10時~午後5時、平日は午前11時~午後4時。入場無料。30日は「石巻若宮丸漂流民の会」設立20周年記念のイベント「オンラインで結ぶ 若宮丸漂流民世界一周の旅」もあった。

 若宮丸(乗組員16人)は1793年、石巻から江戸に米を運ぶ途中で遭難。アリューシャン列島に漂着し、乗組員は10年間ロシアで暮らした。うち4人がロシアの遣日使節レザーノフと航海し、1804年に長崎に帰着した。

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