にぎわいと雇用創出期待 東松島市、日産販売店と立地協定締結
東松島市は、同市赤井の「柳の目地区」(県石巻合同庁舎西側)に新店舗を出店する日産プリンス宮城販売(仙台市)などと立地に関する協定を結んだ。同エリアには自動車販売会社3社が計5店の出店を計画する。近接する石巻市蛇田は東日本大震災後、商業施設の開発が相次ぐ。東松島市は市内に人の流れを引き込む呼び水として期待する。
協定は、日産プリンス宮城販売と、店舗を開発・管理する「日産ネットワークホールディングス」(横浜市)それぞれと結んだ。協定締結式が10月19日、市役所であり、渥美巌市長は「にぎわいと雇用の創出に期待する」と述べた。
日産プリンス宮城販売の橘川泰介社長は、市が推進するSDGsについて触れ「環境に配慮した新型車を充実させている。市が目指す姿の実現に貢献したい」と語った。市と土地4000平方メートルの賃貸契約を結び、2023年春の開業を目指す。
三陸沿岸道石巻港インターチェンジに近い柳の目地区は18年3月、地方拠点都市法に基づいて農地約16ヘクタールが開発可能な地区に位置づけられた。自動車販売団地となる約3.3ヘクタールは市が企業誘致事業として地権者から買収し、造成している。
南隣の農地では商業施設の開発が見込まれる。渥美市長は「自動車団地でにぎわいを作り、他の企業進出につなげたい」と意気込む。