夢に向かって羽ばたけ 松島基地ブルー隊員、矢本東小で出前授業
航空自衛隊松島基地(東松島市)に所属する曲技飛行チーム「ブルーインパルス」のパイロットと整備員が市矢本東小(児童480人)で出前授業を行い、児童たちに夢を諦めないことの大切さを伝えた。
5、6年生計145人が参加した。パイロットの1等空尉手島孝さん(32)と、整備員の2等空曹尾崎隆之さん(36)が、職業選択の経緯や業務内容、心掛けていることなどを語った。
手島さんは飛行訓練について「仲間の機体と約90センチまで接近するので、1人のミスが事故につながる。常に緊張している」と説明。小学生時代に曲技飛行を見てパイロットを志したことに触れ「夢に向かって具体的な目標を立てよう。『なる』と断言すると意識が変わり、周囲も応援してくれる」と呼び掛けた。
尾崎さんは整備員の業務について「パイロットの命を預かる仕事。100%の飛行機を渡すことだけを考えている」と話した。
当初パイロットを志したが、視力が悪くて断念した経緯を説明し「整備員ならブルーインパルスの一員になれると知った。いろいろな職種で関われる。諦めないことが大事」と訴えた。
消防士を目指している6年鎌田瑚白君(11)は「夢を諦めない大切さが分かった。外国人などたくさんの人を助けられるように、英語などの勉強も頑張る」と話した。
授業は、キャリア教育と地域への愛着を高める狙いで10月5日に開催された。