東北楽天、終盤に暗転 CS第1戦、サヨナラ負け

8回ロッテ2死、エチェバリア(左奥)に同点の左越えソロを許し、肩を落とす東北楽天5番手の松井(藤井かをり撮影)

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は6日、セ、パ両リーグのファーストステージ(3試合制)が開幕し、パはレギュラーシーズン2位のロッテが3位東北楽天に5-4でサヨナラ勝ちした。セは3位巨人が2位阪神に4-0で勝った。7日の第2戦でロッテは勝つか引き分け、巨人は勝てばファイナルステージ進出が決まる。

 昨季は新型コロナウイルス感染拡大の影響でセがCSの実施を見送り、パも1、2位の対戦しか行われなかった。2年ぶりに上位3チームで日本シリーズ進出を争う通常の方式での開催となった。

 ロッテは4-4の九回に代打佐藤都(福島・聖光学院高-東洋大出)がサヨナラ二塁打を放った。巨人は五回に吉川の適時打で1点を先制し、六回にウィーラーの2点二塁打で加点。菅野が7回無失点と好投した。

 第2戦の先発は、セは阪神が青柳、巨人が高橋(八戸学院大出)、パはロッテが小島、東北楽天は岸と発表された。

則本昂、4回3失点

 東北楽天は救援陣がつかまり、サヨナラ負けを喫した。

 4-3の八回に5番手松井がエチェバリアの同点弾を浴び、九回に6番手宋家豪が佐藤都に決勝打を許した。先発則本昂は4回3失点と試合をつくれなかった。打線は二回に敵失に乗じて1点を先制。1-3の七回は島内の3点二塁打で一時は逆転した。

 ロッテは先発佐々木朗が6回1失点(自責点0)と好投。打線が2度のビハインドをはね返した。

▽勝 益田1試合1勝
▽敗 宋家豪1試合1敗
▽本 エチェバリア1号(1)(松井)

松井、宋家豪 踏ん張れず

 天国から地獄へと突き落とされた。七回に2点差を逆転したドラマチックな展開が暗転。東北楽天に待っていたのは悲劇だった。

 松井は一発に泣いた。右太もも痛から約2カ月半ぶりの復帰戦で用意された舞台は、九回ではなく4-3の八回。石井監督から「強いところに持っていきたかった」と信頼されて送り出され、クリーンアップと向き合った。

 先頭の中村奨を捕飛、続くレアードを空振り三振に仕留めたところで落とし穴が待つ。守備固めで途中出場したエチェバリアへの2球目、146キロ高め直球が左翼席に消えた。痛い同点ソロを浴び、両膝に手を付いたまましばらく動けない。「どうもこうもない。結果が出ていないので関係ない」と言葉少なだった。

 九回は宋家豪も踏ん張れなかった。サヨナラ勝ちを願うロッテファンが無言で鳴らす万雷の手拍子。異様な雰囲気の中、先頭岡に死球を与えると犠打で1死二塁に。代打佐藤都に148キロ直球をあっさりと右中間へはじき返された。

 3位の東北楽天にとって引き分けは負けに等しいが、第2戦へ勢いを渡さないために抑えておきたかった。宋家豪は「悔しいですが、切り替えて頑張ります」と引きずるそぶりを見せなかった。

 ファーストステージを突破するには2連勝するしか道がない。「二つ勝つことがどっちみち当初からの目標」と指揮官。終幕にはまだ早い。
(斎藤雄一)

島内、4番の意地

 東北楽天の島内が4番の意地を見せた。1-3の七回、2死満塁で左中間へ逆転の3点二塁打を放った。

 「みんながつないでくれたチャンス。冷静に打席に立てた」。代わったばかりの3番手唐川の初球のカットボールを捉えると、打球は瞬く間に左中間を抜けた。大事なCS初戦も「いつも通り試合に入れた」と気負わず、打点王らしい勝負強さを発揮した。

 打線は150キロ台後半の直球を制球良く投げ込む先発佐々木朗(岩手・大船渡高出)に、6回10三振を喫した。二回の先制点は敵失によるもの。2年目右腕に手玉に取られただけに、七回から救援陣に代わったのはむしろチャンスだった。島内の一打で劣勢をはね返し、ベンチは沸き立った。

 白星に手が届きかけた。だが、救援陣が踏ん張れず初戦を落とし、チームは崖っぷちに立つ。「勝つしかない。とにかく勝てるように頑張る」。次戦も仕事に徹する。
(佐々木智也)

7回東北楽天2死満塁、島内が左中間に逆転の3点二塁打を放つ。投手唐川
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