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フードデリバリー「DoorDash」 客→店舗→配達員つなぐ 石巻地方初進出

鮨勘のスタッフから商品を受け取る配達員(左)

 米国のフードデリバリー最大手DoorDash(ドアダッシュ)が石巻、東松島両市でサービスを開始した。アプリなどを介して消費者と飲食店、配達員をつなぐスタイルの大手による食事宅配サービスは、石巻地方で初めて。新型コロナウイルスの感染拡大で宅配需要は増しており、市民や事業者の関心を集めそうだ。

 ドアダッシュのアプリやウェブサイト上で加盟店の料理を注文すると、事前に登録した配達員をマッチングする。配達員が店で料理を受け取り、バイクや車などで指定の場所へ届ける。店は配達員を抱える必要がなく、配達員は隙間時間を活用して働くことができる。

 支払いはクレジットカードやスマートフォン決済などで現金のやりとりはない。料理代金のほかに配送料100~200円とサービス料が加算される。

 配達エリアは加盟店により異なる。両市では「スパゲッティハウスロマーナ」(石巻市中里2丁目)や「とよ川」(同市駅前北通り4丁目)、「ナイスピクニックデイ」(同市鋳銭場)といった地元店のほか、すし、牛丼、ピザなどのチェーン店が加盟している。

 加盟店である石巻市恵み野3丁目の「うまい鮨勘(すしかん)石巻支店」で2日、報道発表会があった。日本法人の山本竜馬代表(43)は「石巻は宮城第2の都市で期待している。デリバリー文化の普及に貢献していきたい」と話した。

 鮨勘を運営するアミノ(仙台市)の上野敏史社長(40)は「出前を望む声は以前からあったが、自社では難しかった。より多くのお客さまにすしをお届けできる」と期待を寄せる。

 ドアダッシュは6月、仙台市を皮切りに日本へ進出。岡山、埼玉と計3県でサービスを提供している。アプリ登録時から30日間配送料無料などのキャンペーンを実施している。

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