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SGDs推進 東松島市、小学校で出前授業 再資源化の大切さ学ぶ

リサイクル素材で作られた製品を見ながら、再資源化に理解を深める児童たち

 「持続可能な開発目標(SDGs)」を推進する東松島市は、市内5小学校の4年生を対象に、廃プラスチックの処理や再資源化をテーマに、産学官連携による出前授業を開いた。

 矢本西小(児童320人)で2日にあった授業には4年生49人が参加。東北大大学院国際文化研究科の劉庭秀(ユ・ジョンス)教授や、プラスチック素材の製造会社や再資源化会社の担当者らが講師を務めた。

 劉教授は世界の廃プラ発生量が35年間で6倍に増え、貧困国では拾ったごみを売って生活する人がいる実態を解説。分別して資源に戻す重要性を説き「無駄をなくして物を大切に使うことも大事。修理して長く使う、必要な人に譲るなど、できることから取り組もう」と呼び掛けた。

 児童たちは、アルミパック飲料の容器を縫い合わせたバッグや、プラ製品を再生した素材で作られた工芸品などを間近に見た。不要家電から採取した金属は、東京五輪のメダルの原料にも使われたと説明を受けて歓声を上げていた。

 菅原結衣さん(10)は「ごみと思っていたものが資源になると学んだ。世界の海がごみであふれていると知り、捨てない努力が大事だと思った」と話した。

 東松島市は2018年、内閣府から「SDGs未来都市」の認定を受け、出前授業は3年目。

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