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雄勝ガーデンパーク推進協総会 薬草園や命の授業、5団体が事業計画発表

雄勝伝統産業会館で開かれた第1回総会

 東日本大震災で壊滅的な被害を受けた石巻市雄勝地区中心部の移転元地を活用しようと、地域の市民団体などでつくる「雄勝ガーデンパーク推進協議会」が活動をスタートさせた。10月30日に第1回総会を開き、加盟団体が今後の活動方針を共有した。

 協議会は6月に発足し、雄勝地区で活動する法人や個人など38団体が所属する。同町の一般社団法人「雄勝花物語」が中心となり、市が買い取った移転元地約20ヘクタールに木や花を植え、一帯を庭園化する官民連携の計画を進めている。

 雄勝硯伝統産業会館で開かれた総会には協議会員や市雄勝総合支所の及川剛次長ら約20人が出席した。

 薬草園や有機農法の農園、ジュースやワイン用のブドウ農園、命の授業や企業研修といった体験プログラムなど、5団体が本年度の事業と来年度以降の計画を発表した。整備用地となる移転元地は市が各団体に貸し出す。営利目的以外なら貸付料は全額免除となる。

 市は来年度末までを目標に、移転元地内に住民の憩いの場となる「サクラ広場」や子どもの遊び場の「多目的広場」を整備する予定。管理は協議会所属の社会教育団体「JOCCO(ジョッコ)サークル」に委託する。

 協議会の会長を務める雄勝花物語の徳水博志共同代表は「地域での社会教育を通し、若者が街づくりに参加し、雄勝で生活していけるシステムをつくりたい」と語った。

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