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高校3年生の進路 県、保護者対象に初の意識調査 石巻市内7校

 県東部地方振興事務所は、石巻市内7高校の3年生の保護者を対象に本年度初めて実施した進路や就職先に関する意識調査結果をまとめた。進路を決める際に「子どもの意思を尊重する」が30%、「助言をした上で最終的に意思を尊重する」が70%に上り、全ての親が子どもの意思を尊重することを重要視している。

 勧めたい就職先の所在地は「石巻市」が62%、「その他国内」が21%の順で、保護者の地元志向が高いことがうかがえる。

 勧めたい就職先が石巻地域以外の理由については「勧めたい業種・職種・雇用形態がない」29%、「石巻地域外・県外に出したい」22%、「石巻地域外の方が給与、福利厚生などの待遇がよい」14%、「石巻地域の企業をあまり知らない」14%など。石巻地域以外を選択する理由はさまざま要因があることが分かる。

 勧めたい職種の上位三つは「農林水産業関係」(24%)「公務員・団体職員」(21%)「宿泊・飲食サービス業」(17%)。

 石巻地域の企業への就職が選択肢となるために必要なこと(三つまで選択可)は「働きたいと思う企業が増える」が31%で1位。以下「給料がよい企業が増える」19%、「地元企業の情報を知る機会が増える」17%と続く。

 市内7高校の3年生1169人の保護者を対象に4月24日~7月31日実施、99人から回収した(回収率8.5%)。子どもの進路決定に影響力のある親の意識を探るのが狙い。振興事務所は「一定程度の傾向が分かった。来年度も実施し、若い世代の地元就職・定着に向けた効果的な対策を検討したい」としている。

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