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県駅伝競走 石巻RCが2位 地元勢初の3連覇ならず

1位の東北大Bと約3分差の2位でゴールした石巻RC・Aの6区初沢晋

 第75回県駅伝競走大会(宮城陸上競技協会、石巻市スポーツ協会、河北新報社主催、石巻市共催)が21日、石巻市総合運動公園発着のコースで2年ぶりに開かれた。クラブチームの石巻RC・Aは、東北大に次いで2位だった。おととしに石巻勢として53年ぶりの連覇を果たしたが、石巻勢初の3連覇には届かなかった。

 県内の大学や高校の陸上部、クラブチームなど計37チームが出場。例年の7区間54.6キロのコースから変更された6区間44.2キロの北上川周回コースで頂点を競った。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となった。

 石巻RC・Aは、序盤の遅れを取り戻せなかった。1~3区は8位前後と低調。4区新田裕貴が区間1位の力走で追い上げ2位に急浮上した。5区の主将大橋真弥は東北大Bのエースに差を広げられ、逃げ切りを許した。

 1位と1分39秒差でたすきを受け取り、単独走となった大橋主将は「前の走者が全く見えない状態で、タイムが伸びなかった。3連覇が目標だったが、勝ち続ける難しさを実感した」と振り返った。

 新田は最も長い10.7キロの4区を25分48秒で駆け、区間1位を記録した。8位でたすきを受けると、前を走る東北高の選手を追走しながら5人を抜いた。ラスト3キロ付近で突き放し、一気に2位に躍り出た。

 チーム全員で集まる練習が少ない分、11月はマラソンやトラックレースの大会に個人で出場して調子を上げてきた。新田は「自信を持って走ることができた。来年までこの調子を崩さず、チャレンジャーとして優勝を狙いたい」と先を見据えた。

 石巻勢の成績は次の通り。
(2)石巻RC・A 2時間17分 2秒
(19)石巻高校選抜 2時間29分 3秒
(23)石巻RC・B 2時間33分15秒
(30)白楊クラブ  2時間41分38秒

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