笑いと音楽届けたい 石巻・元遊覧船船長の阿部さん、ボランティア公演企画
東日本大震災前に石巻市祝田で観光遊覧船「ナンダコリャ丸」の船長をしていた阿部嵩さん(82)が、石巻地方で笑いと音楽を届けるボランティアを企画している。震災後は漫談家「袋小路ほら丸」として活動しており、新型コロナウイルス対策を取りながら活動を再開させる。
公演では、民俗楽器の鼻笛と得意の漫談を計1時間ほど披露する予定。鼻笛のレパートリーは童謡や歌謡曲、クラシックなど170曲に上り、耳なじみの曲を中心に演奏する。
阿部さんは震災で遊覧船運航を断念。2014年ごろから漫談家として県内外の公民館や福祉施設などで有償の公演を行ってきた。コロナ禍で休業を余儀なくされ、昨秋にはボランティア公演を計画したが感染拡大でかなわなかった。
在宅時間が増えたことをプラスに捉え、鼻笛の曲のレパートリーを増やしたり、演奏で使う道具を自作したりと芸に一層磨きを掛けてきた。阿部さんは「笑っていい音楽を聴いて元気になってもらいたい。喜んでもらうことが自分の力にもなる」と話す。
対象は石巻地方2市1町と登米市内で、中高年10人以上が集まる場へ出向く。連絡先は阿部さん090(2900)7898。
関連タグ
最新写真特集
三陸河北新報社の会社概要や広告、休刊日などについては、こちらのサイトをご覧ください