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震災復興へ感謝発信 初の東松島市産業祭 地場産品を求めて行列

地場産の蒸しガキを振る舞った産業祭
地元農家が育てた野菜やイチゴが並んだ品評会。自慢の技術を披露した
食品や衣類、工業部品などを製造する事業者が商品を展示。来場者と触れ合い、ものづくりに込めた思いを伝えた
市内6小中学校の児童生徒が鼓笛隊や和太鼓の演奏を披露し、祭りを盛り上げた

 東日本大震災からの復興を目指す地元産業を紹介し、支援への感謝を発信する「第1回東松島市産業祭」が21日、矢本東市民センターを主会場に開かれた。市内の農水産・商工業者の展示や販売に加えて、食育、観光、SDGs(持続可能な開発目標)に関する三つの催しも同時開催。計約80のブースが並び、約8000人(主催者発表)の来場者でにぎわった。

 市と商工・農林水産団体でつくる実行委員会が主催。特産の野菜やコメ、生ガキなどの生鮮品や、カキ汁やノリうどんなどを販売した。野菜の品評会や商工業者の製品展示もあり、高い技術力をPR。宮戸地区産の蒸しガキ5000個を2500人に振る舞い、列を作った人々が旬の味を楽しんだ。

 同市大塩でかばん工房アンツァを営む吾妻直樹さん(52)は「実際に触れて風合いを感じてもらえた。反響が大きく地元で続ける自信になった」と語った。

 娘が鼓笛隊の演奏をした同市牛網の千葉幸恵さん(41)は「新型コロナウイルスで夏祭りが中止になり、練習の成果を披露する場ができて良かった」と話した。

 食育イベント「ひがしまつしま食べメッセ」や「SDGs産学官連携環境イベント」なども同時開催し、市民が体験を通して食や環境に理解を深めた。

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