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不審者の侵入を想定、石巻で防犯講習 保育所職員ら対応確認

刺股を使った訓練を行う保育所の職員ら

 登米市の認定こども園「豊里こども園」に刃物を持った男が侵入した事件を受け、石巻市は19日、市内の保育施設の職員らを対象にした防犯講習会を市河北総合支所で開いた。市立保育所や認定こども園など48施設から約50人が参加し、石巻、河北両署から対策などを学んだ。

 石巻署生活安全課の亀山岳也課長代理が、不審者が施設内に侵入した際の対策について説明。「普段から巡回の強化や監視カメラのチェックをすることが大切。もし、自分や子どもの身に危険を感じたら使用済みモップや水など回りにあるものをうまく活用してほしい」とアドバイスした。

 署員を不審者に見立てた刺股の使い方を学ぶ研修もあった。署員らは「複数人で前と後ろから不審者を押さえ付けて抵抗させないようにしてほしい」「縦に振るなど使い方を変えてみるのもいい」と話した。

 石巻市北村保育所の石森友美所長は「少人数の時にでも対応できるような冷静さが必要だと思った。保育の現場は女性が多いので、さまざまなケースに対応するための訓練をしていきたい」と危機感を強めた。

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