釣り人救助、漁師ら計5人に感謝状 石巻海保
高波にのまれた釣り人の男性を救助したとして、石巻海上保安署は24日、救助に当たった漁師と漁協職員計5人に対し、感謝状を贈った。
男性を救助したのは、いずれも石巻市北上町白浜の漁師佐々木義延さん(59)、佐藤喜美夫さん(64)、小椋圭史さん(42)と県漁協北上町十三浜支所の武山さち子支所長(59)、職員の内海信弘さん(52)。
署によると、5日午後2時35分ごろ、石巻市尾崎の長面漁港北側にある走ケ崎の磯場で、友人と釣りをしていた大崎市の20代会社員男性が海に転落。沖に約300メートル流されたことから友人が118番し、佐々木さんの船で現場に向かった5人が救助した。
男性は市内の病院に搬送され、肺炎で約2週間の入院となったが、ライフジャケットを着用していたため命に別条はなかった。
感謝状贈呈式は十三浜支所であり、伊藤康彦署長は「海水温が18度と低く体力が奪われる中で、迅速な救助をしてくれたことに感謝する」とたたえ、佐々木さんは「男性が釣りざおを離さずにいてくれたおかげで目印になった。無事で良かった」と話した。