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東北電「こんにちは訪問」始まる 女川原発の安全対策、対面で説明

女川原発の安全対策について住民(左)に説明する所員

 東北電力女川原発(女川町、石巻市)は26日、原発に関する情報を立地地域の住民に提供する「こんにちは訪問」を始めた。毎年2回実施してきたが、昨年の夏から新型コロナウイルス禍のため、リーフレットなどの投函(とうかん)にとどめていた。今回、通常の対面方式に戻した。

 訪問は12月15日までの14日間、女川町全域と石巻市の一部、計約3800戸を回る。

 初日は同町女川1丁目(76戸)を2人の所員が訪ね、電源確保や冷却継続などの各種安全対策を講じていくことを説明した。さらに詳しい安全対策と、2号機が昨年2月、原子力規制委員会による新規制基準適合性審査に合格した内容や再稼働までのプロセスなどの概要を記したリーフレットを手渡した。

 説明を受けた女川南区長の木村利彦さん(73)は「安全対策に終わりはない。十二分に取り組んでほしい。万が一の場合に備えた避難道路整備も県と共にきちんと対応してほしい」と話した。

 女川原発地域総合事務所の黒坂伸也課長は取材に「直接お会いして、女川原発の現状を伝え、そして意見を聴く。今後も地域の理解を得られるよう取り組んでいく」と語った。

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