マップ制作、まち歩きの成果発表 石巻・防災プロジェクト地域報告会
石巻市子どもまちづくりクラブの「防災プロジェクト地域報告会」が11月21日、同市立町1丁目の同市子どもセンターらいつであった。小学生から高校生までが「防災・震災伝承」をテーマに、まち歩きで防災マップづくりなどに取り組んできた成果を披露。意見交換や非常食体験会もあり、改めて防災意識の大切さを実感した。
約20人が出席した。クラブ最年長である高3の勝亦隼士さんらメンバーが、津波到達の危険性がある、らいつ周辺学区(石巻小、住吉小)の防災マップづくり活動を振り返った。
メンバーは数回にわたるまち歩きでの体験を踏まえ「高台(日和山、羽黒山など)に避難するまでの坂や階段は急で注意が必要」など感じたことを説明。「街灯が少なく、不審者に遭遇する可能性が高い」といった危険箇所も付け加えた。
意見交換では「写真と説明があって、とても分かりやすかった」という声がある一方で、「どの通路を使って、どこを目指すのか考えた方が良い」という指摘もあった。
「羽黒山に向かう階段は、お年寄りは登れない。手助けなどを頑張ってもらいたい」と、若いメンバーの協力を求める声もあった。
らいつでは、この日の意見を反映させ、来年3月までにマップを完成させる予定。