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障害者福祉と介護、一体 「共生型」放課後等デイサービスが開所 石巻・向陽町

介護と放課後デイサービスの利用者が共に過ごすフロア

 石巻市向陽町4丁目に1日、6~18歳の就学期の障害児(知的、精神)を対象とした放課後等デイサービス「みんなはなまる」が開所した。既存のがん対応型デイサービス「はなまる健康院」と同じスペースで運営し、障害者福祉と介護が一体となった「共生型」で、石巻市内では初という。

 介護で通っている高齢者が手話や絵画、紙芝居といった得意分野を生かし、子どもたちに知識や技術を教える「寺子屋」と、一緒におやつを食べたり、季節の行事を合同でしたりする「集団レクリエーション」で双方の交流を図る。

 同施設に通う同市渡波の千葉寿夫さん(67)は「孫のような子どもたちとおしゃべりをするのが楽しみ」とほほ笑んだ。施設を運営する「はなまる」の青砥麻里子社長(39)は「互いの足りないところを補い合える関係性をつくり、障害や病気があっても大切な存在であることを伝えていきたい」と話した。

 開設時間は午後2時~5時(学校休業日は午前9時~)。対象は、石巻市と東松島市在住で「障害福祉サービス受給者証」がある人。利用料金は世帯所得により異なる。連絡先は0225(98)5351。

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