河北春秋(12/4):サッカーJ1仙台が来季、13年ぶりにJ2…

 サッカーJ1仙台が来季、13年ぶりにJ2で戦う。サポーターはこの厳しい現実をどう受け止めただろうか。初のJ1昇格と降格、2度目の昇格が決まったのはアウェー戦。今回はホーム戦での降格決定とあって衝撃は大きかった▼Jリーグ発足から一度もJ2に降格したことがないのは横浜Mと鹿島の2クラブだけだ。札幌などと並び4度も降格経験がある福岡はJ1昇格後1年での降格を繰り返し、昇格した今季、ようやく来季の残留を果たしている▼資金力に乏しい地方クラブがJ1で戦い続けることは難しく、仙台の12年にわたる残留は健闘と言える。東日本大震災があった年は4位、その翌年は2位に躍進するなど復興を目指す地域の人々の「希望の光」になった▼仙台はきょうホームで鹿島との今季最終戦に臨む。鹿島の強化責任者を長く務めてきた鈴木満さん(64)=仙台市出身=は著書で「チームは生き物。独自の血をつなぎ、大事に守っていかないと組織の文化は築けない」と説く。鹿島ほどの名門にとっても「継続は力なり」だ▼仙台の降格決定後、佐々木知広社長の談話に「来季につながる戦いをし、未来への布石にしてほしい」という言葉があった。降格知らずの名門との一戦を最後にJ1から去る悔しさを再起のばねにしたい。(2021・12・4)

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