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地域の買い物支える 「にっこり商店」開店 石巻・北上

北上地区の拠点エリアそばにオープンしたにっこり商店
麺類などを提供する飲食スペース。ソフトクリームやコーヒーもある

 石巻市北上地区に、生鮮食品や総菜、日用品販売に加え、飲食スペースで麺類なども提供する「にっこり商店」がオープンし、地元住民らでにぎわっている。地域の力になりたいと、地元の水産卸会社「カネキ水産」が出店した。周囲には商店や飲食店がほとんどなく、住民の要望に応えた品ぞろえで喜ばれている。

 にっこり商店があるのは、東日本大震災後に整備された公共施設や集団移転団地が集積する「北上にっこり地区拠点エリア」のすぐそば。一般社団法人の事務所だった場所を借り受け、10月20日に開店した。

 同社はもともと、約1.5キロ先にある会社敷地内の直売所で、魚や総菜を中心に販売していた。地元住民から品ぞろえの充実を望む声が多く寄せられ、店舗を移転・拡充した。地域に根差し、愛される店になるようにと、「にっこり」の名を冠した。

 刺し身や水産加工品、精肉、野菜、酒などの食品・飲料だけでなく、トイレットペーパーや洗剤といった日用品も扱う。総菜も充実させ、焼き魚や煮魚、揚げ物、日替わり弁当などが並ぶ。北上産のコシヒカリを使ったおにぎりは1日約40個を売り上げる人気商品だ。飲食スペースではできたてのラーメンやうどんなど麺類を中心に提供する。

 集団移転団地から高齢者グループが徒歩で買い物に来たり、子どもたちが放課後にお菓子やカップ麺を買いに立ち寄ったりと、幅広い年代に親しまれる。昼時は弁当や麺類を買い求める工事関係者も多い。

 佐藤慶浩社長(46)と妻の有沙(ゆさ)さん(32)は「近くにお店ができて助かるという声が励みになっている。地元に寄り添い、コンビニのような何でもそろう店を目指したい」と意気込む。

 営業時間は午前9時半~午後6時。日曜・祝日が定休。連絡先は070(4284)2525。

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