東日本大震災当時、石巻市渡波中の教頭だった三浦浩さん(63)が、震災の語り部として活動を始めた。ボランティアで震災の伝承に携りながら「教育現場での経験や、被害の大きかった渡波地区について広く知ってもらいたい」との思いを強くしている。
三浦さんは2018年度で教職を退き、昨年からいしのまき観光ボランティア協会の観光ガイドとして活動している。今年6月に「みやぎ東日本大震災津波伝承館」が開館してからは、協会が県から委託されている館内の展示解説業務を担ってきた。
語り部へとかじを切ったきっかけは、7月に伝承館でスタートした県内各地の語り部による定期講話だった。「自分にも伝えたいエピソードがある」という気持ちに火が付いた。
東京五輪の都市ボランティアとして7月、JR仙台駅東口の「東日本大震災語り部コーナー」に立った。一般客に語るチャンスはなかったが、他の参加者との交流を通して使命感は一層強まった。
市内で伝承に取り組む公益社団法人「3・11みらいサポート」の協力を得て、11月27日、語り部としてデビューを果たした。オンラインで集まった県外の教育関係者など約15人に、渡波中での被災経験を静かに語った。
「1階にあった備蓄物品は津波で流されて役に立たなかった」
「家族の安否が分かったのは1週間後。会えたのは2週間がたってからだった」
学校は海岸から約100メートルの場所にあり、津波は校舎2階の床上30センチまで押し寄せた。下校した生徒6人が犠牲になり、約120人が最上階の3階に避難した。教員らは避難所の運営を担いながら、生徒や保護者、地域住民などと共同生活をおくったという。
修学旅行生への語り部や渡波地区での案内も始めた。「震災当時を知る人は大なり小なりそれぞれの物語を持っている。きっと誰かにとって意味のある話になる。そう思って活動に取り組んでいく」と力を込めた。
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